人生本番は還暦から!自転車を友として人生を楽しみ味わい尽くすことに挑戦。このblogはその記録。
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 6月7日屋久島縦走登山第2日は、まさに奇跡で朝が明けた! 『雨の屋久島』で二日連続の晴天! 快晴の空の下、山小屋周辺では皆出発の準備に忙しい。


 我々も朝食を済ますや慌ただしく新高塚小屋を後にする。爽やかな森林の空気を味わいながら歩くと、木々を透かして昨日歩いたであろう山々が見える。




 1時間半ほども歩くとそこに彼はいた!
 そう、縄文杉である。


 物の怪でも封じ込められているかのような木肌。圧倒的な存在感。胸高周囲16.4m。あまりにも大きく、離れてもその全貌は捉えられない。


 次は連理の枝で繋がった夫婦杉。


 そしてウイルソン株。株の中には祠がある。


 内部は広く、詰めれば20〜30人は入れそうだ! 水の流れがあり外の光りが映っている。水をすくって飲むと美味しく甘みを感じた。


 このほか観光案内に載っている色々な屋久杉に出会い写真に収めたが、いずれも大きくてその一部しか撮れなかった。何しろ樹齢100年以下は「地杉」、1000年以下は『小杉』、1000年以上で初めて「屋久杉」の世界である。撮れなくて当然か?

 ここで、名も無き杉達をご紹介。


 これなんか芸術作品?


 何処にでもありそうな杉?


 しかし、次の写真から巨大な全体を想像して下さい。


 私は杉の中央部の空洞で囚われの身となりました・・。
 そんな屋久杉・小杉を楽しんだ後は、安房森林鉄道の軌道を歩きます。


 楠川分かれで昼食補給。長い登りを経て辻峠を越えると白谷雲水峡。もののけ姫の世界に突入!


 岩も杉も総てが緑の苔に包まれた静寂の世界。


 これはヤックルの子か〜?


 何かが潜んでる! そんな不思議な感覚に陥る。


 白谷雲水峡を過ぎ、来し方を振り返ってもただ深い緑が広がるばかりであった。


 白谷雲水峡入り口からはバスで宮の浦へ下り、仕事のため帰京する園田君と再会を期して別れる。3人となった我々は今日の宿、民宿『晴耕雨読』に荷物を置き、近くの温泉で疲れを癒し小料理屋で酒と夕食を楽しんだ。

 かくして奇跡の一日は終わったのである!

 と、、はならない。この後驚きの奇跡が待ち受けていた。


 この写真の女性が気になる? 確かに、しか〜し問題はこの撮影者。
 撮影者が加わってこの4人組。


 8年連続して屋久島を訪ね民宿の主的存在の撮影者。何と彼も同じ高校の同窓だったのだ! 我々の10年後輩にして医師の高村氏である。料理の腕は玄人顔負け! 既に満腹の筈が、後輩が次々と創ってくれる絶品料理に舌鼓を打つ我々であった。

 屋久島で起こった何から何まで総てが奇跡としか思えない出来事の連続であった。奇跡の屋久島縦走登山は終わった。
 6月6日3時30分起床。4時タクシーで淀川登山口を目指す。登山口で弁当を食べ5時過ぎいよいよ登山開始!


 屋久島登山7回目の羽田野君をリーダーとして屋久島初訪問の3人が後に従う。


 最初こそひんやりした感じだったが、朝日が昇る中を歩く内に体が温まり汗ばむ。


 2時間弱で小花之江河(こはなのえごう)の湿原に到着。ガスが懸かり南画の風情。


 更に枯存木が幽玄の趣を醸し出している。


 更に尾根を超えると花之江河に至る。民宿で一緒だった北九州の4人衆も一緒になる。途中抜きつ抜かれつですっかり顔馴染みである。


 名園のような景色にシャクナゲが花を添えまるで別世界!


 屋久島は『1ヶ月に35日雨が降る』と言われる所。梅雨入りしているだけに雨の中の登山を覚悟していた。しかし今回のメンバーの日頃の行いが良いのか、見所に来るとガスが晴れる。その僅かの時間にシャッターを切りまくる。


 花之江河を過ぎると大木は徐々に影を潜め、完全にシャクナゲが主役になる。まさに見渡す限り全山これシャクナゲ!地元の人によると20年ぶりの美事な開花らしい。


 唯々感動! 何度歓声を上げたことか!

 もう一つの主役が巨岩。


 一体この大きな岩はどのようにしてできたのか? その巨大さに圧倒されるばかりである。

 更に天は我等に味方し、青空と白雲が主役を狙う展開に。
 『来て見れば さほどでもなし 富士の山
         釈迦や孔子も かくやありなん』
 と歌うほどの人はいざ知らず、凡人はただひたすらに感動するばかりでありました。


 中央の岩、勝手にミミズク岩と命名しました。この空の青さは何だろ!
 そして次の山は翁山。翁というよりオペラ座の怪人山か?


 さて、この景色は如何? もう少し上から見ると雲海が拝める? 雲の厚さも感じられるこの写真、お気に入り登録!


 空と雲が主役を狙うと、岩も黙ってはいない。
 命名!『瞑想岩』。まるで只管打坐する僧の姿!?


 景色は最高で撮影タイムもうなぎ登り、更に結構なアップダウンの連続。我々の歩みも遅くなりますが、12時前には九州最高峰の宮之浦岳撃破!


 山頂での昼飯とコーヒー、人生最高の贅沢なり!
 しばらくくつろいだ後は新高塚小屋へ向かいます。平石岩屋へ登る斜面にはヤクシマダケが生い茂っています。そのヤクシマダケの中にヤクシカの姿!


 最初の何頭かは超感動ですが、この後出会ったシカは数知れず。超感動は並みの感動となりました・・。
 シカ〜し、岩のでかさは依然驚きです。平石岩屋で脚を休める二人ですが、上から落ちてくるなんて事は、、、、ないでしょう!


 宮之浦岳等の山々との別れを惜しんで振り返ると、我々への歓迎の役目は済んだとばかりにガスが懸かり始めてます。


 やがて森林限界を過ぎると再び大木が辺りを支配します。


 そして、今日の宿泊場所である新高塚小屋到着。到着は4時半頃だったか? 先着の北九州4人衆が我々に一番良い場所を確保してくれていました。
 二グループ8人にフランス人3人を誘い総勢11人で楽しい食事を頂きました。


 山の中での夕食最高! わざわざ宮之浦岳経由で運んだ久保田『万寿』そして焼酎が五臓六腑にしみわたりました! 嗚呼、感動に満ちた一日に感謝!
 6月5日、朝のあいさつ活動を済ませると急いで荷物を準備、福岡空港へ向かった。空港で合流したのは高校の先輩矢野氏と同期の羽田野氏、共に弁護士として活躍中。


 日航のシステムトラブルの影響で12:40発の予定が大幅遅れとなったが、何とか欠航の最悪事態は免れた。

 開聞岳上空を飛び、


 雲の浮かぶ大隅半島を眺めながら南下。


 幸運にも最南端の佐多岬には雲一つなし!


 まるで地図を眺める気分!
 やがて雲が増え雲海となった。


 目的地に到達するもシステムトラブルの影響で滑走路には離陸できない便が待機中。上空を大きく旋回すること4回。やっと着陸したはいいが滑走路で更に10数分間待機。ビールを飲んだ私には拷問の時間でありました・・。

 波乱含みの空の旅で予定の13:35に遅れること4時間超、18:00過ぎ我々は空港ビル前に立った。

 我々を出迎えてくれたのは屋久島の山々であった。


 初日の宿は安房の民宿『水明荘』、ここで東京から同じく同期の園田氏が合流。期せずして同窓生4人が屋久島登山に挑むこととなった。


 左から2番目の人物は、民宿で夕食時に一緒になった北九州4人衆の一人。

 さて、明日からの3日間どうなることやら、、、。
 190㎞近く走った雲仙ツアーからの帰宅は10時過ぎ。流石に昨日1日の朝は辛かった。普段何も言わない女房殿が昨夜に続いて今朝も『本当に行くの? 休んだら?』

 しかし、眠気はあるがさほど疲れはない。いざ出陣!

 走り始めて気が付いた。頭が悪い。いや頭が痛い! タイアが段差を拾うだけで頭に響く。恐らく昨日の30℃超の中での走行で軽い熱中症状態なのだろう。

 途中1枚も写真を撮ることなく目的地到着!


 関門大橋のすぐそば!
 とくれば、勿論門司港レトロ。


 ここグレシャゾートのバイキング最高!


 味最高、コスパ最高、雰囲気最高! なおか〜つ参加者のRiccoさん6月生まれ、同伴者全員に10%割引きの特典! Riccoさん参加ありがとね!!

 私は写真の2皿とサラダ・酢の物系を選んで計3皿。


 更に食後のデザートがこれ!


 ソフトクリームのレバー操作がわからず溢れんばかりの超特盛り! 食べるのに苦労しました・・。ソフトクリームで満腹したのは初経験。

 食事の後はレトロ地区をしばし散策。マッコチさんのお薦め、カレー店の万能スパイスを土産に選びました。


 しか〜し、輪行袋持参の私に自走帰宅の気持ちはありません。颯爽と走り去るお二人を見送る私でありました・・。


 JR車内でビールを飲みながら深〜く深く反省する私でありました!!(笑)
 5月最終の31日、我が家を6時過ぎスタート。三瀬峠を越え佐賀平野に入った。道に迷い予定より6㎞ばかり遠回りをしたが、黄金色の麦畑の広がる景色を眺めながら快適な走りを楽しんだ。

 そして1時前、前方に第1の目的地が姿を見せた!


 諫早湾干拓の水門とそれに続く堤防。


 堤防には道路が走っている。その名は雲仙シーライン。


 水門の開門問題の是非はわからないが、福岡と雲仙が随分近くなったのは確かである。

 諫早湾を一気に横切り島原半島に入って先ず目指したのは愛野展望台。下をのぞくと橘湾の海に吸い込まれそうな感じがする。


 小浜へは途中LEM0NDさんお薦めのルートR201を走ったが実に快適だった。特に気分をリフレッシュしてくれたのは緑のトンネルだった。


 小浜ではゆっくり足湯に浸かり本日最大の目的達成に備えた。3時過ぎいよいよスタート。小浜から雲仙温泉郷までアウター縛りノンストップ登坂への挑戦! ったく、雲仙くんだりまで何しに来たのかね〜〜俺は?!

 しかし、執念?実って美事達成! 以前泊まった九州ホテル横の地獄で自転車を止めた。
  

 しか〜し、本当の地獄はこの後R389に入ってからだった。延々2時間上った後の激坂。ミヤマキリシマの激励がなければ頑張りが利かなかったかも?


 苦あれば楽あり、苦しさを乗り越えてこそ感動がある。これは正にこの道路に相応しい言葉だ。吹越峠を越えた先には感動の景色が待っていた!

 地の底に一気に落ち込む山々の斜面。その恐ろしいほどの迫力と美しさ! 遥か下遠くには陽を受け煌めく海!


 ふと振り返ってみれば国見岳か? ミヤマキリシマが鮮やかな色を見せている。


 平成新山と普賢岳の雄大な山容と色の対比にも圧倒される思いだった。


 吹越峠から多比良まで約20㎞の坂をペダルを踏みながら駆け下る私は青年だった!?

 景色に心を奪われつい長居、帰宅が遅れたがフェリーから眺めた島原の夕焼けがそれを埋め合わせてくれた。


 F川さんとの出会いと会話も楽しかった。コーヒーご馳走様でした。

 清々しい気持ちにしてくれる様々な出会いも自転車の醍醐味である。

 5月のラ ン  202㎞ 年間  1320㎞
 5月の自転車 1114㎞ 年間  3250㎞


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