人生本番は還暦から!自転車を友として人生を楽しみ味わい尽くすことに挑戦。このblogはその記録。
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登山二日目18日、ご来光を拝もうと4時過ぎ外へ出た。
  
刻々と空の表情が変わる。

 
富士山ともご対面!

 
そしてご来光! 4時42分

 
モルゲンロート!

 

 
朝食前の贅沢! 一度は日本アルプスに登りたい。そこから霊峰富士を眺めたい。その夢は叶ったね!
 
しか〜し、その贅沢で満腹とはしないね。昨日の轍は踏まない、朝食後弁当受け取り6時出発。今日は北岳・間ノ岳往復縦走。
 
疲労は残るが、40分程で北岳3193m撃破!
仙丈ヶ岳は昨日より一段低くなり、その先が見晴らせる。

 
甲斐駒ヶ岳も近付いた印象だね。

 

 

 
そして富士山! 標高が200m高くなると印象も違う。

 
だが、今日一番の目的は眺望ではない。
 
今ここにはもう2人立ってる筈、だった。脚の不調で不参加の羽田野君、それにスイスで滑落、帰らぬ人となった木内君。その木内君の御霊の安寧を祈り供養するのが大きな目的だ。
 
園田君が場を定め全員祈りを捧げた。
 
 
写真の木内君と四人で記念撮影。

 
気持ちを切り替え、7時前北岳を後にした。それにしても富士山の存在感は凄い。威圧的なところはないが、凛として気高い。

 
登山路脇のハイマツの根だろうか、富士に負けぬ存在感を感じた。厳しい風雪に耐えた逞しさ故か。

 
北岳から下り基調だが、勾配は急でガレ場も多く気が抜けない。

 
尚か〜つ、登山路は延々と続く。遥か下に赤く北岳山荘、そこから再び登って中央右寄り高い山辺りが間ノ岳。往復できる・・?

 
北岳山頂から苦闘2時間、9時前中白峰山3055m撃破!

 
中白峰山から望む間ノ岳(右端)意外に近い?

 
と喜んだが、目と鼻の先の天辺に小さな人影を認め絶望・・。

 
険しい行く手に心が折れそうだ。

 
しか〜し、進むほどに遠のく間ノ岳もいよいよ近い。

 
中白峰山から1時間、10時過ぎ間ノ岳3190m撃破!

 
素晴らしい眺望が、それまでの疲れを吹っ飛ばしてくれた。

 
寄せ来るガスと富士に、葛飾北斎の神奈川沖浪裏が重なった。

 
道は更に、次の農鳥岳3025mへ続く。

 
しかし、我々は間ノ岳が終点、北岳の肩の小屋へ戻る。

 
望遠レンズのように北岳が手繰り寄せられたら良いのだが・・。
『君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも』

 
往路2時間のルートを引き返す。日差しと険しいアップダウンで体力消耗したが、今日も高山植物に力をもらった。

 

 

 

 
それにガス欠の昨日と違い復路、中白峰山で弁当を食べ、北岳山荘ではアイスで、エネルギー充填100%!
 
しか〜し、
 これが最大エネルギー源!


 

 

 
帰路間ノ岳を発って間もなく、雪渓に立ち寄り天国を味わった。
この至福のひととき、決して忘れない!
 
2時半前、無事肩の小屋帰着。
時に令和5年7月17日、午前4時前起床した。既に夜は明けつつあり、早々と出かけて行く登山者たちの姿があった。
 
ここは我らが宿、山梨県南アルプス市の広河原山荘。設備が整って山小屋と言うよりホテルの趣。

 
山荘周辺を散策中に北岳と覚しき写真を撮ったが、帰宅して編集中に驚きの発見。なんと今日泊まる肩の小屋が写っていたのだ!

 

 
我々は山荘で朝食を済ませ、7時前北岳の肩の小屋を目ざし出発した。同行するのは園田君と山﨑君。険しそうな山容に期待半分・不安半分ってとこか。

 
山荘前を流れる野呂川を渡ると直ぐに登山開始!

 
木々を縫う登山路は晴天の日差しが和らいでありがたかったが、スタート直後から結構な勾配で、まだ半覚醒の体には堪えた。

 
しかも、歩を進める毎に道は険しく正に直登、直登、直登の連続。平坦な道や下りは一切ない・・。写真は必死に励ましてくれた可憐な花の一枚だけ。

 
格闘3時間、這々の体で白根御池小屋到着。これまでで『最強・最悪の直登』が三人一致の感想。

蛇足ながら、ここで小さな問題発生。山小屋で食料補給できなかったのだ。しか〜し、アイスクリームと冷たい水で元気復活。時間はまだ10時前、2時には肩の小屋到着、問題ナッシング!

 

 
白根御池からルートは2つ、我々は『草すべり』の直登ルートを選んだ。見上げるような登りだが、な〜にあそこを登ってその先のあそこまで行けばOK。勇躍アタック開始!

 
しかし、そんな思いは長く続かなかった。『あそこ』は逃げ水、あそこに着く度に、また新たなあそこが出現。心が折れそうだった。
 
写真を撮る意欲も湧かない。しかし、ふと気付くと木々の様子が違う。強風のせいか、積雪のせいか、木の幹が押し曲がっている。

 
有り難いことだ、何事にも終りがある。悪戦苦闘すること2時間、開けた場所に出た。
途端すっと気が抜け意識が遠のき倒れそうな気がした。立っているのが精一杯、今にして思えばガス欠状態だったのだ。

 
この先、高山植物に力をもらった。花を見つける度に写真撮影。しか〜し、確かに花は魅力的だったが、実は体を休ませようとする無意識の防御行為だったと感じる。

 

 

 

 
苦しい写真撮影?40分、遂に尾根に出た。小太郎山分岐点到着。

 
指さす峰の裏手が多分肩の小屋! 嬉しさ見え見えだね〜。

 
しかし、間近な筈が遠く険しい。

 
いよいよロープに取り付く段になって滑落の危険を感じた。崖を前に荷物を下ろし、湯を沸かしてコーヒーを淹れた。普段と違って砂糖入り。砂糖入れない派の山﨑君がなんと砂糖2つご所望。

 
大自然に乾杯! 温かいコーヒーが五臓六腑に沁み渡る。

 
コーヒーパワーで崖なんか楽々クリア、2時前肩の小屋到着!
 
小屋の手前に『北岳に来ただけ』の標示。一日の苦闘を思うとちょっと微妙。
到着早々のビールのカップには山のイラストに添え『おつかれ山』ここの主人とは趣味が合うかも。(笑)

 
山小屋の西?には仙丈ヶ岳3033m

 
目を右にやると甲斐駒ヶ岳2967mの雄姿。

 
夕食時の奇跡、テーブルに座り合わせた同窓生3人グループ2組。片や昭和22年名古屋生まれ、片や昭和23年福岡生まれ。

 
夕食後、景色を見に今一度外へ。雲が多く富士山は見えない。

 
陽は西に傾いている。

 
ふと曇った東の空に目をやると、ブロッケン現象!
雲に虹の輪ができて、その中心に我ら3人!

 
次の写真では、脚を開きカメラを構えた我が姿が見て取れる。

 
今日の我等の奮闘に神からの贈り物だね!
さあ、早く寝て疲れを取ろう。あ〜した天気にな〜れ!
 6月12日、雨が心配される予報だったが、自認晴れ男二人を擁する我々の前に八大龍王も鳴りを潜め霧雨の朝だった。おにぎりで軽い朝食をとり、牧ノ戸峠登山口へ向かった。
 
 7時過ぎ、登山開始!


 暫く石段にうんざりするが、10分ほどで展望台。
 遠く雲海に浮かぶ由布岳、

 
 眼下の牧ノ戸峠駐車場、そしてその先遠く青く連なる脊振山地の景観に力を再充電。

 
 再充電効果に加え妍を競う山野草に、疲れは感じない。そんな山野草をご紹介。

 

 

 

 
 特に感激だったのはミヤマキリシマ。牧ノ戸峠〜久住山で見たミヤマキリシマは今回が一番!

 

 

 晴天なら暑さも加わり難儀しただろうが、今日は曇天、かつ頻繁にガスが懸かって快適な登山日和だった。
 
 花とガスの織りなす幽玄な景色の中を歩くこと約2時間、星生崎を迂回し避難小屋前広場に9時半到着。

 

 景色をおかずに小腹を満たし、目指すは久住山。
 
 20分程で久住山撃破〜!

 しか〜し、久住登山は挨拶代わり。今回のメインは御池・中岳そして天狗ヶ城。
 
 カメラを向けると、天狗ヶ城はガスの中。

 
 更に進むとガスが晴れ、手前天狗ヶ城、奥に中岳。

 
 天狗ヶ城・御池の分岐から振り返るとガスに霞んだ久住山。

 
 御池・中岳・天狗ヶ城を目指す切っ掛けは地図。九州最高峰の中岳、天狗ヶ城の名、それらに守り囲まれた御池。地図を見る度、歩いてみたいと思わされたものだ。
 
 そんな恋人に、ご・対・面!
ここで青空がほしかった〜。『御池と逆さ中岳に青空』は次回?

 
 御池の奥から見る天狗ヶ城。

 
 中岳と天狗ヶ城の鞍部まで来てガスが一段と濃くなったが、全員一致で中岳を目ざした。

 
 九州本土最高峰、中岳1791m撃破!

 

 
 ガスも濃くなり、御池周りと天狗ヶ城登頂の二手に分かれた。

 
 中岳を振り返る。

 
 天狗ヶ城から望む御池。

 
御池と久住山の見える景色。

 
 三俣山も硫黄山もガスに包まれていた。

 

 

 
 久住山を背景に最後の集合写真。さらば久住山!

 
 三俣山が最後に全貌を見せてくれた!
 5月29日、軽い朝食をとって6時過ぎ山小屋出発。ご覧の通りガスっているが、暑さの心配軽減でありがたい。

 眺望期待できる状況でなく福智山はパスして迂回路を行く。
山頂反対側に出て、山頂方向を振り返ってもガスの中・・。

 まだ草丈は腰の下で幸いしたが、この先牛斬山まで藪こぎ状態の区間が多く夜露でズボンは濡れるし、夏から秋の縦走は回避するのが賢明だろうか?

 福智山(900m)がピークでゴールまでは下り基調。しか〜し、上りあり下りありは当然。印象としては福智山までより、後半のアップダウンの方が厳しい。
 次回、同じコースを日帰りで踏破したいと考えているが、そうなるとこの後半の疲労感は倍増するだろう・・。

 福智山の先、一旦かなり下った後、赤牟田の辻(790m)手前の上りは結構な勾配で鍛えられた。

 しばらく進むと、行き止まりの標示。

 行き止まり、と言われると行きたくなるのが人の常。そして、行ってビックリ玉手箱! 『赤牟田の辻』の標示。嘘だろ! ついさっき通りましたで〜。
 確認すると、下に小さく『旧焼立山』とある。すると、先刻の『赤牟田の辻』が焼立山? ここには愚公がいるらしい。(笑)

 この先もアップダウンはあるが、ゴールが近付くと思えば負担感はない。道沿いの草花を愛でながらのむしろ楽しい山行だった。



 次の白く凛とした花、初めて見たし名前も知らない。ご存知の方があれば教えてください。



 遠くの眺望は楽しめなかったが、季節の花々を探しながら歩くのも楽しいもんだ。疲れも忘れる。

 山小屋から3時間少々、最後の牛斬山撃破! トラトラトラ!

 最後まで青空とは縁がなかったが、お陰でお散歩気分で自然に触れることができた。そう考えればラッキー! 幸運だった。(笑)

 山頂のツツジ、赤・白・覆輪の見事な咲き分け。

 山頂からは杉木立の中を下りて行く。

 途中、工事のため迂回路を歩いたが、お陰で竹林の安らぎを味わった。それに苔むした石垣。昔の城に関わるものか?





 11:00採銅所駅到着 あ〜、楽しかった!
皿倉山・牛斬山縦走:28km
(GARMIN起動忘れの区間距離6kmとした)

 来年になるだろうが、今回ルートの日帰り踏破に挑戦したい。
 5月28日8時前、八幡駅前に立つとビルの間から正面に皿倉山が迫る。今回の縦走登山で最初に登る山。標高622m。


 駅から麓の登山口まで時間節約でタクシー利用。


 8時過ぎ登山開始!スタート間もなく道端にお地蔵さん。心が清められる思いがする。登山道は煌彩の森コースを辿った。

 やや勾配があるが、1時間ほどで皿倉平に到着。舗装路を真っ直ぐ進むと皿倉山。しか〜し、今回は縦走達成優先で皿倉山パス。


 皿倉平は名の通り平地が広がり、野の花に彩られていた。


 300mほど進んで、帆柱権現山神社の階段を上る。お社の裏手に回って権現山制覇!山頂(617m)の位置やや不明瞭で、前後少し道に迷った。


 山頂の先は急勾配の下りが続き気を使った。40分ほどで市の瀬峠に到着。全山登頂に拘らないなら、皿倉平から市の瀬峠まで迂回路があって時間短縮になり楽なようだ。

 市の瀬まで急降下した後は、白畑山まで約1時間上り基調。この縦走路の有り難い点は、広葉樹を縫って延びていることだ。杉林の登山道より安らぎが得られる。


 この後、間もなく白畑山(485m)撃破〜!
この標識、うっかりすると見過ごしそう。コース案内の標識は整ってるが、場所の名を示す標識も整備してもらうと有り難い。


 昼食休憩を取り、白畑山をスタートしてしばらく、GARMINの起動忘れに気づき、あわてて操作ボタンを押した・・。(涙)

 標識は見当たらなかったが、ここは観音越、8.5km地点。この少し先の地下深く、九州自動車道福智山トンネルが通ってるはずだ。耳を澄ますとクラクションの音がかすかに聞こえた、、、はずがないでしょ〜。(笑)

 この前後、アップダウンの繰り返しが堪えた、曇天が幸いした。もしピーカンの晴天だったらペースがた落ち汗ボタボタの大苦戦だったろう・・。

 やっと10km田代分れ。


 ルート案内は行き届いてる。尺岳、尺岳迄は〜と、0.7km!
時間は3時過ぎ、荒宿荘まで何とか行けそうだ!

 その前に、尺岳撃破!(608m)
 遠く2つ連なった山、右が皿倉山。あそこから来たんだね〜!


 ヤマツツジが咲いていた。遠く薄っすら見える山並み、左端更に左に三郡山?

 山頂手前の広場に風格を感じさせる黒松があった。

 エゴノキの白い花も発見。

 尺岳で景色を楽しみしばらく休憩、糖分補給し、宿泊地福智山の荒宿荘へ! 上り基調の約5km、計画通りなら6時過ぎ到着だ。

 あと少しの思いが体を運んでくれたが、結構な上り。ここでも広葉樹の癒やしが力になった。




 次の写真、豊前越あたりだろう。今日最後?の上りが始まるが、これも癒やしの景色、力をもらった景色だ。よ〜く見て、白い雪?見えるでしょ、踏んで歩くのがもったいない。
 これ、エゴノキの花。初日、二日目と、縦走路のあちこちで見かけた眺めだ。ほんと、この花を見るたびに力が湧く思いがした。


 そして遂にルビコン川を渡れり! 時に、17:40、予定より早い荒宿荘到着となった。西の空はややオレンジ色がかっていたが、

 目を転じると、雲に覆われた北九州市が見えた。

 夕食を取ってくつろいだ後、北九州市を写真に収めた。

 『おやすみ!』 明日も顔晴るで〜〜!


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