人生本番は還暦から!自転車を友として人生を楽しみ味わい尽くすことに挑戦。このblogはその記録。
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時は23日午前3時、いよいよ鹿児島ツアー最終日。
我等4人の戦士の行軍開始! 空には月と星。雨の不安はない。しか〜し、この後半の後半にこそ今回ツアーの最難関が待ち構えている。
いちき串木野から国道270号へ。最初は順調に推移、しかし徐々に上り坂が連続して立ちはだかる。これでもかこれでもかと言うように・・。
6時前、金峰町のコンビニで休憩にする。メンバーの辛そうな表情が気に掛かる。それぞれがぎりぎりで走っているのだ。さらに難敵出現! 夜明け前の写真を撮ると・・。
雪が降ってる〜〜! な筈ありません、火山灰!
フラッシュ禁止設定で撮ると、、、
桜島から随分離れてるのに・・。
体調と火山灰のダブルパンチ。長めの休憩の後、体に鞭を打って先へ進む。美しい眺めだけが疲れを癒してくれる。南さつま市加世田の万の瀬川の夜明け。川に映った朝焼けが心を捉える。
加世田市街地を過ぎると再び長い上りが続く・・。既に疲れた体にはボディーブローである。晴天という悪天候の中、苦しさメーターが振り切れそうになったその時、一軒の店と自販機出現。
今回のツアーで最大感謝の店である!
失礼ながらお歳を召した女主が、冷えたペットボトル入りの茶を我々一人一人に下さったのです! 有り難く頂いていると再び姿を見せて、今度はミカンを! 更に、車で戻られたご主人が飴の差し入れ!!
創作ではありません。事実起こったままです。
『商売にならないでしょう?』と私。
『ならん、ならん! 年金がなくなったらお仕舞い』と屈託のない女主。
我々唯々感謝するばかり。せめてもの恩返し? 全員が自販機で飲み物を買って、今は店に入って姿の見えない女主に『ありがとうございました!』の声を残して出発しました。心も、疲れも癒された。私には最大、奇跡の出来事でした。
店を出た後は順調な走り、私のいい加減な過去の記憶のお陰もあり、我々の想定より随分楽勝の枕崎行きとなったのです! ほぼ予定通り朝7時過ぎの枕崎入りでした。
市街地は通り抜けて火の神公園へ。
太平洋の青さが目に染みる!
そして、映画『俺たちの大和』ロケ地からの眺め。
公園から枕崎へ引き返す途中の眺め。海の向こう、朝の光りの中に見えるのが開聞岳。目指すは更にその先にある山川駅・・。
枕崎へ戻ると、予定通りそれぞれの体調により分散行動。輪行組と、自走組に別れ、山川で合流することに。
私は自走を選択、最初の試錬が枕崎脱出。市街地から町の外れまでの長い坂は、340㎞以上走った身には辛い! しかし、その報酬がこの景色。枕崎を抱きかかえる心意気! 同じく自走のグレッグさんお得意のポーズで決める!
この先ひたすらアップダウンの繰り返し・・。その数30回!? その試錬の道の希望の光。それは、だんだん大きくなる開聞岳の山容!
その後温泉に立ち寄り、汗臭い服を着替えたは良いが、道に迷ってまたまた大汗を流したのは貴方との秘密。
山川から鹿児島中央へ向かう車中、桜島の噴煙と降灰の酷さに圧倒される思いがしたのは公然の秘密?
走行距離392㎞。最後は徹夜ツーリングの感動を反芻しながら、ビールが五臓六腑に染み渡るのを楽しんだ新幹線車中でした。
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