人生本番は還暦から!自転車を友として人生を楽しみ味わい尽くすことに挑戦。このblogはその記録。
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登山第1日
 
 前日令和6年7月29日、山小屋「こもれび山荘」スタッフより『明日は昼前から天気が崩れ昼過ぎ雨になるが、明後日31日は好天の予報です』と報告があった。同行の園田君山﨑君と相談し、メインの甲斐駒ヶ岳登山を31日に回し、今日30日は仙丈ヶ岳登山実施に予定変更した。
 
 山荘は標高2000mで高い山に囲まれ、スマホは使えないしテレビ・新聞もなく、スタッフの情報だけが頼りである。
 
 好天下の活動時間を長くしようと、朝食時間を4:30に早め、弁当を受け取って、5:15山荘を出発した。
 
 山荘周辺の、白っぽい木肌の高木が天を突いて伸びる様に威厳と安らぎを感じたが、登山路に入っても同じだ。
 

 
 時折樹間から覗く遠い山並みにも元気を貰う。
 

 
 7:00前、五合目藪沢大滝の頭(2519m)到着。ここから直登し小仙丈ヶ岳をめざすルートを取る。
 

 
 更に進むこと20分、木々が低くなり背後に鋸岳(2685m)の山並みが見える。そして多分、右手雲の中には木曽駒ヶ岳。
 

 
 登ること更に5〜6分、刻々と変わる雲の動きが気になる。
 

 
 と、急速にガスが広がり始め、瞬く間にガスに包まれ強風に見舞われた。山荘に戻ることも考えたが、取り敢えず休憩・補給して様子を見ることにした。
 
 雨は降らず、時折ガスが薄らぐのを幸い、小仙丈ヶ岳(2864m)だけでも登ろうと決し登頂を再開した。
 

 
 出発から3時間、8:20小仙丈ヶ岳撃破!
 園田君、山﨑君の勇姿もガスに霞む。
 

 

 
 ガス酷く強風吹く中だが、同じルートを引き返すのも能がないと、仙丈小屋・馬の背ヒュッテ経由で山荘に戻ることにした。山頂を後にする園田・山﨑両君の姿が見る見るガスに溶け込む。
 

 
 仙丈ヶ岳へ連なる尾根沿いに歩いて、9時過ぎ仙丈小屋との分岐に到着。依然ガス・風が酷く眺望も期待できない。後ろ髪を引かれる思いで仙丈ヶ岳(3032m)登頂断念、仙丈小屋へ向かう・・。
 

 

 
 10:00前、仙丈小屋に到着。来し方はガスの中。
 

 
 ものの10分も経たずにガスが晴れる!
 

 
 山小屋の厚意で弁当を持ち込んで昼食にした。熱いコーヒーをいただき20分ほど休憩して小屋を出ると仙丈ヶ岳がきれいに見える。
 

 
 記念に写真を撮り10:00過ぎ仙丈小屋を発った。
 

 
 10分ほどして振り返ると左に仙丈ヶ岳、右に大仙丈ヶ岳(2975m)、間に仙丈小屋が見える。
 

 

 
 西に目を転じると遠く市街地が見える。
 雲に隠れてるのは中央アルプスか?
 

 
 更に40分ほど歩き馬の背へ向かう途中、小仙丈ヶ岳と仙丈ヶ岳を写真1枚に収めた。驚いたことに写真を拡大すると、右端近く仙丈小屋が写っている! デジタルカメラの凄さ?
 
 このゆったりした山容ゆえに仙丈ヶ岳は「南アルプスの女王」と呼ばれるらしい。因みに、明日登る甲斐駒ヶ岳は存在感と威圧感の大きさゆえに「山の団十郎」と言われるそうだ。
 

 

 
 「馬の背」へ行く目的はお花畑だった。しかし、天気の心配もありここで中断、「馬の背ヒュッテ」へ急ぐことにした。
 
 
 しか〜し、女王のお花畑は人に優しい。
馬の背ヒュッテへの登山道沿いこそお花畑!
 

 

 
 上の黄色い花はマルバダケブギ。
次は有名なトリカブト、見る分には問題なし。
 

 
 戸台川に連なる流れの傍にはクルマユリの花。
 

 
 藪沢の流れ沿いをこもれび山荘へ下山開始して間もなく、12:30頃だったろうか、雨脚が一気に強くなり土砂降り状態・・。写真を撮るどころじゃない。
 
 山荘に戻って登山リュックを改めると、中身はまさに水浸し状態。夕食時の明日は好天の言葉が今は救いだ。
 
 途中、雨は収まり最後の山荘への道を歩く。この静寂にして幽玄な雰囲気がとても気に入った。3時前無事山荘に帰着。足の疲れがやや不安だが、ガスあり強風あり本降りの雨あり、勿論絶景あり。苦っ楽しい一日に乾杯〜!!
 
 (第1日 完)
 

 

 
 
 
 『待った〜! タイトルの女神って何じゃい』
 
 これは失礼。今日私は南アルプスの女王に会い、女神に出会った。女王については既に語った。女神について一言。
 
 下りの終点の大平小屋前で休憩していると下山して来た女性が『このサックみなさんのじゃありませんか』
 
 我が雨具サック・・。雨の降り始め、直ぐ使えるよう装着したのを落としたらしい。土砂降りの中、拾ってずっと持って来てくれたのだ!
 
 『なかなかできることじゃないね』と友の言葉
 『いや〜、彼女は俺の女神だよ』と私。
 
 女王が見せてくれたさまざまな景色に劣らぬ感動を受け、穏やかで豊かな気持ちになった。『ありがとうございました』お礼は言ったが名前さえ聞いてない。改めてお礼を言えなかったのが心残りだ。

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