思いもしない結末で終わった『ツール・ド・国東』人生何事も結果が出るまでは分からない。だからこそ油断大敵。だからこそこの世は面白い。
と、客観的に言えるのは自分が係わっていない場合。国東のあとは、どうにも気合いが入りません。油山でのトレーニングも6日が今月初日という有様。その油山は新緑一色。まさに緑薫り風薫る5月。気分転換を迫ります。
そんな折『一緒に国東を走って区切りをつけませんか』との申し出。勿論一も二もなく有り難く受けました。
14日金曜朝9時、JR杵築駅前で自転車準備完了。堤君と二人160kmのツーリング開始です。このコースは5回目。しかし、道順はほとんど頭になく、手探り状態でのツーリングが続きます。
レースの時は他の参加者を頼りに走っているのに相違ありません。まわりの景色も目には入れど見えない状態。
それをつくづく感じたのが天念寺。広々とした畑の風景が続いたあと、川(長岩屋川)沿いの道を山に向かって走ると、天念寺・川中不動があります。レースの時は単なる通過点の景色、川岸にあるお寺位の印象。しかし今回は少しは見ることが出来ました。と言うよりつい足を止めたくなる雰囲気がありました。川中不動、川に面した大岩に不動明王と、2童子が彫られています。また本堂には木彫仏が安置され、その本堂裏手は緑に覆われ切り立った岩山。これまで気づかなかった風景があります。
天念寺を出ると、天念寺耶馬と呼ばれる景勝地、秀峰・奇岩のそびえるその景色に目を奪われます。
天念寺から豊後高田への道筋では、門前に立つ像が気になりわざわざ引き返し写真を撮りました。今回私の悲劇に心を痛め同走してくれた堤君も一緒に収めます。同じ豊後高田の浜玉海岸では、遠浅の砂浜の美しさに息を呑む思いでした。沖合に潮干狩りを楽しむ人たちがいるのがわかりますでしょうか。ここは『日本の夕陽百選』にも選ばれている所です。他にも訪ねたい所、写真に収めたい所が沢山ありました。
来年こそは6時間内完走を果たし、気ままなサイクリングを楽しめるようにしたいもの。ただ走るだけではもったいない気がします。
臼杵からの帰りの車中、例によってアサヒ・スーパードライを味わいながら話に花が咲いたのは言うまでもありません。国東の景色を堪能し、走りを堪能した一日でした。
因みに、今回仕入れた情報によれば、ツール参加者は計3000名超。事故による入院者2名とか。事故にだけは注意したいですね!