人生本番は還暦から!自転車を友として人生を楽しみ味わい尽くすことに挑戦。このblogはその記録。
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 今回『町内会を楽しむ法』第2号は、「顔のある」「顔の見える」町内会を目指してスタートした活動初期を振り返った。






 町内会報第1号の就任挨拶は不評を買ったかもしれません。
 気持ばかりが先走りして、不躾な挨拶になった気もします。
 『町内会活動の必要性や、やり甲斐を感じなければ、町内会長を辞めます』これが果たして就任の挨拶として適当だったか。
 しかし、表現に気負いや至らなさはあるとしても、全体で言おうとしたことは、今も変わらない素直で率直な気持ちです。
 基本にあるのは『町内会は必要だし、その仕事はやり甲斐があるはずだ』ということです。
 つまり、町内会が理解できてないのはただ知らないからだと考え、それならば先ず飛び込んで勉強してみようと思いました。



 町内会に飛び込み、実際に仕事に取り組めば、町内会の必要性ややり甲斐も見えて来る筈。
 そしてやり甲斐が見えて来れば、その仕事には楽しさ・喜びも見えて来るに違いありません。
 私の趣味にマラソン・自転車・登山があります。どれも若い頃の運動経験が貧弱で70も過ぎた身には、かなりハードな活動です。
 しかし、難度が高いほど達成感も大きく、得られる感動は格別です。厳しいほど、苦しいほど、その先には喜びがあり、楽しさがあります。
 誰もが避けて通りたい(と、私が考える)町内会活動も実は喜びと楽しさの宝庫かも知れません。



 何もわからないまま、町内会の仕事との取り組みが始まりました。
 最初に始めたのが町内会報の発刊でした。
 次に、活動を始めて知ったのが『町内会長』の持つ意外な力でした。
 『会長』と呼ばれることには未だに馴染めませんが、その肩書に力があるのも事実です。
 市役所や区役所と協議する際は、肩書付きの応対で、内容に関わらず丁寧に対応してくれます。言葉は悪いですが、何でも言える雰囲気すら感じます。
 就任1ヶ月目、輝国公園の生け垣の剪定に際し、住民からのクレームを心配する区の担当者に対し、子供の安全を盾に大胆な刈り込みを断行したのはその好例でしょうか。
 また同じ頃、梅光園緑道に花壇を作りたいと要望が寄せられました。
 仲間を募り、花壇を作るという考えに共感しました。しか〜し、要望にどう対処すれば良いかド素人会長にわかる筈もありません。(笑)
 わからないけれど何か行動を起こさなければ、何も動かない。
 要望を頂いた方と連携し、区役所と協議を重ねて実現に漕ぎ着けましたが、これも肩書のお陰だったと思います。
 公園の整備・植栽の剪定や高木伐採、カーブミラー設置、ゴミ回収法の改善等々から、マンション業者や市当局との折衝まで、総て肩書のなせる業だったと思われます。
 町内では、肩書を持ち出すまでもなく、自分の考えを町内会の運営に反映できて当たり前かも知れませんが、町づくりに携わる実感があり新鮮な楽しさがありました。
 町内の一人ひとりを相手にして、少子高齢化の厳しい時代を担うこれからの世代に配慮した、持続可能な町内会を目指すのは、それ自体がわくわくすることでした。





 町内会は必要か? 町内会の存在意義とは? 町内会は誰のもので誰のためにあるのか?
 真正面からこんな問いを投げかけられたとしたら、皆さんは何とお答えになりますか。
 大上段に構えたこの問こそ、町内会や自治(連合)会のあるべき姿を問いかけていると考えます。
 従って、この問いへの答えには、自ずから町内会が目指すべき方向が示される筈です。
 ①町内会は、町内の一人ひとり皆のためにある。②町内会は一人ひとり皆のものである。
 このことを念頭に仕事を進めることにしました。



 一人ひとりの町内会を実現するためにはどんな工夫が必要か? それを考えるのは、結構刺激的で楽しいものでした。
 確実に進行する社会の少子高齢化に如何に対処するか? 
 一人ひとりの町内会への興味・関心を如何に喚起するか?
 孤独死や孤立死を出さないために町内の人の絆を如何に広げるか?
 将来を担う世代に受け継がれる町内会を如何に作り上げるか?

 立派なことを書き連ねましたが、一体何ができたやら。町づくり本番を迎えるこの時期の辞任にやや複雑な思いもします。
 今回はこれにて擱筆。


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