人生本番は還暦から!自転車を友として人生を楽しみ味わい尽くすことに挑戦。このblogはその記録。
[894] [893] [892] [888] [891] [890] [889] [887] [886] [885] [884]
  北海道旅第三日。8月2日の始まりは『桂田』での朝食か
 ら。昨夜は店内での宴会だったが、今日はテラスで食事。ト
 レー2つで一人分、美味しいけれど量が圧倒的過ぎ


  眼前にはオホーツクの海が広がる。
  爽やかな空気もご馳走だ。


  8時半前、標高 230mにある木下小屋の羅臼岳登山口から
 入山、標高1661mの羅臼岳山頂を目指す。


  広葉樹林の中の登山道に入ると、すぐに急斜面をつづら折
 りの登山道が続く。眺望の利かない厳しい登りに汗が滴る。

  昨日の斜里岳で疲れた足は重く、登頂への不安と熊との遭
 遇への不安が重くのしかかる。なんたってウトロでは連日飼
 い犬が熊の餌食になっているのだ・・。(冷汗)

  しかも、狭い登山道のあちこちに昆虫を絡める蜘蛛の巣の
 如く木々が低く枝を張っている。昨日の斜里で20回、今日
 は30回以上頭をぶつけ、顔面をぶつけた。ショックで頭の
 切れが良くなるものなら我慢もするが・・。

  こんな状況で写真を撮ることに頭が回らなかった。弥三吉
 水・銀冷水の2つの水場でも冷たい甘露水を頂いただけ。

  カメラを手にしたのは、羅臼平に続く大沢に出てからだ。






  羅臼平が近づくにつれ、いろいろな野草が目を楽しませて
 くれる。特に、鮮やかな青のリンドウに目を奪われた。




  大沢を登り切ると標高1345mの羅臼平、ここで登山道は左
 右に分かれる。


  左に折れると三ツ峰を経て硫黄山へ至る。


  右へ進んだ先に聳えるのが羅臼岳だ! 不安一杯、途中離
 脱も選択肢だったが、ここまで来たら!!


  軽く空腹を満たし、温かいコーヒーを飲んで遠い山頂に向
 かう。『レッツゴー!』

  しか〜し、最初の松の絨毯を縫って歩くのは大して負担で
 なかったが、その先に最大の試練が待ち受けていた。再びカ
 メラは山頂まで出番なしになった・・。

  まるで、岩山登山だった。しかも、岩はでかく、傾斜は急
 峻。時に四つん這いになり、時に岩に縋り付いて登った。写
 真より身の安全確保が最優先。

  もっとも、無事帰宅した今は写真の少なさを残念に思う自
 分がいる。ったく〜〜、贅沢にもほどがあるぜ・・。

   しかし、標高差1400mを登り切り、半ば無理かと思ってい
 た難敵羅臼岳制覇!

  その山頂から三ツ峰、硫黄山方向を望む景色。



  国後島・太平洋側は雲の下・・。

  オホーツク海側は



  ウトロ『桂田』方向を見下ろす眺望。


  不思議なことに、身の危険さえ覚えながら登った岩場だっ
 たが、降る時にはゆとりがあった。視野が広がるからだろう
 か、進むべきルートが自ずから見えてくる感じだ。

  従って、再びカメラ登場。高山の宝石をご覧あれ。




  木の枝との数多のぶつかり稽古の痛み、降りの衝撃に黒ず
 み死んでしまった足の爪、強烈な西陽、全てに耐えながら山
 を降りた。

  その間、我が頭を独占したのは露天風呂! 風呂嫌いの我
 が想いは、ビールでなく風呂に溺れたのだ。

  写真の少なさに反比例して、思い出多き羅臼登山だった。
 本日のルート・距離 羅臼岳登山:15km

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 5 6 7 8 9
10 11 13 14 16
17 18 19 20 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[11/13 Cycle 86]
[11/13 堤健一郎]
[09/30 Cycle 86]
[09/29 エロビス]
[08/15 Cycle 86]
[08/15 エロビス]
ブログ携帯版